児童発達支援センター 難聴部門

作成:令和6年4月

難聴療育、検査の様子 難聴療育、紙芝居 難聴療育、芋ほり

法人理念

お子さん一人ひとりの将来にわたっての幸せな生活、人生を願い、保護者の方と協力して、その実現をめざします。


基本方針

継続した個別療育年齢別のグループ療育を通して、 お子さんが持てる力を十分に発揮した生活を営めるよう、聴覚障害のあるお子さんとそのご家族に、言語聴覚士が他職種と連携しながら専門的な支援を行います。


対象児・定員

横浜市内在住で未就学の聴覚障害のあるお子さん(0~3歳児)

日々定員 24人

※横浜市総合リハビリテーションセンターの耳鼻科で外来診療を受診後、診断・評価を受けてからのご利用になります。


体制等

  1. 頻度    :個別療育を週1回、グループ療育を月2~3回
  2. 登園日   :月曜日~金曜日のいずれかの曜日
           お子さんの特徴や関わり方を職員と共有し、対応を学んでいただくために、
           親子登園の形態をとっています。
  3. その他   :園外指導や保護者教室等を実施
    ※行事・保護者教室等については、横浜市総合リハビリテーションセンター児童発達支援事業所「ほっぷ新横浜」と一体的に運営します。


支援プログラムの内容

5領域にわたる療育支援の実施

聴覚障害のお子さんと保護者に対して個別療育・グループ療育・保護者教室等を重層的に行い、 言語・コミュニケーションを中心に5領域(健康・生活/運動・感覚/認知・行動/言語・コミュニケーション/人間関係・社会性)にわたる支援を行いお子さんの全般的発達を促します。


難聴通園5領域

療育プログラム

【個別療育】

  1. グループ療育と連動しながら言語聴覚士による個別療育を行い、言語・コミュニケーションの発達を促します。
  2. 聴力を充分に活用するために定期的な聴力検査と補聴器の調整を行い、補聴器や人工内耳の装用を促します。
  3. 保護者面談の中では家庭でのかかわりについて個別的な相談に応じます。


2歳児:個別療育の一例(1時間半)
つくしのイラスト

1)絵日記

2)絵本

3)制作

4)聴力検査

5)ままごと

6)保護者面談


【グループ療育】

  1. 様々な活動を行うことで家庭での活動の幅を広げ、お子さんの興味・関心の拡大をめざします。
  2. 活動の中で、お子さんの言語・コミュニケーション力の向上を図ります。
  3. 保護者面談では、聴覚障害についての理解を深めるほか、生活上のアドバイスを行います。


2歳児:グループ療育の一例
時間 児童 保護者
09:40 登園・準備 シール貼り
活動準備
持ち物のかたづけ
親子同室療育
10:00 あつまり 出欠確認
手遊び
身体を使った遊び
リトミック など
    主活動 制作
自然観察
調理プログラム
感覚あそび など
11:20 保護者面談 自由遊び 保護者面談
12:30 療育終了 終了

【新入園保護者教室・保護者教室・家族教室】

 保護者の方々に聴覚障害について体系的に学んでいただけるよう、新入園保護者教室(基礎編)と保護者教室、家族教室を実施します。


新入園保護者教室(6回):
きこえと耳の医学 / きこえについて / 補聴器について / 聴覚・言語発達について / 福祉制度・教育について / コミュニケーションについて
保護者教室(3回):
情報保障について / 就学について / 子どもの遊びと発達 / コミュニケーションについて / 就学した卒園生保護者の体験談 / 難聴の医学 など
家族教室:
(土曜日開催・1回)成人した卒園生や卒園生保護者の講演会 など

地域支援・移行支援

【移行支援】

 お子さんが就園を検討する際に、地域の情報の提供や、聴覚障害のお子さんに適した環境についてアドバイスを行います。 また、幼稚園・保育所生活を順調にスタートできるように、園向けの資料の作成について保護者への支援を行います。


【地域支援】

  1. 必要に応じてお子さんの在籍する幼稚園・保育所に訪問しお子さんの状況を把握するほか、幼稚園・保育園の先生に対して聴覚や補聴器・人工内耳の説明、対応の助言を行います。
  2. 一年に1回、聴覚障害の説明や補聴器・人工内耳、聴覚障害のお子さんへの対応などをまとめた講義「聴覚障害夏季インクルージョンセミナー」を聴覚障害のお子さんが在籍している園に配信します。 このセミナーは横浜市内の地域療育センターのスタッフや、地域療育センターに通う聴覚障害児の園の先生向けにも開放しています。
  3. 聴覚障害に関し関連医療機関との連絡・連携を行います。
  4. 年に1回、「横浜市難聴通級指導教室・横浜ろう特別支援学校・難聴通園連絡会」を主催し、市内療育、教育、医療機関などとの情報交換を行い連携を深めています。

職員の質の向上に資する取組

 児童発達支援事業所「ほっぷ新横浜」とも協働で日々のカンファレンスを行うほか、症例検討会を年に数回、補聴器の専門家を招いた療育研究会等を年に2回実施し、 常に職員の療育技術の向上を図っています。日本言語聴覚士学会や日本聴覚医学会への参加も行い、常に最新の知見を得ています。



アクセス・連絡先

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横浜市総合リハビリテーションセンター
児童発達支援センター 難聴部門

住所
〒222-0035 横浜市港北区鳥山町1770
TEL
045-473-0666(代表)
FAX
045-473-0956
営業時間
月曜日~金曜日 8:45~17:15
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