YRSの研究・開発

車椅子の写真 医師やセラピスト、 他の専門職や関係諸機関と 連携しながら事業を展開しています。

事業は相互に連携することにより、高齢者や障害児者ひとりひとりの生活をより質の高いものにする重要な役割を担っています。

研究開発
リハビリテーション工学(リハ工学)に関係する基礎研究および企業や大学との共同開発も積極的に行っています。
臨床評価
福祉機器等を障害者等が実際に試用し、製品化を視野にいれた実用的な評価を行っています。
臨床工学サービス
医師やセラピスト、ソーシャルワーカー等とチームを組み工学的な支援に取り組んでいます。
情報支援
市内3箇所の横浜市福祉機器支援センターを中心に地域リハビリテーションの充実に取り組んでいます。
研修啓発
蓄積してきたリハビリテーションに関する臨床経験や研究成果を各方面に提供しています。

計測システム

研究開発課には、3次元動作分析、筋電計測、座圧分布計測が行えるコーナーがあります。当センターが蓄積してきた臨床現場の経験的なノウハウに加えて、これらのシステムから得られた定量的なデータを基に、福祉機器の開発や臨床評価をおこなうことで、より有効的な検証を行うよう努力しています。

三次元動作分析システム

3次元動作分析システム

当センターの三次元動作分析システムは8台の赤外線カメラと8枚の床反力計から構成されています。関節等に取り付けたマーカーを赤外線カメラで撮影し、得られたデータよりその時の関節角度が測定できます。また、床反力計と組み合わせることにより床にかかる重量やその時の重心の位置、関節モーメント等を求めることができます。

座圧分布計測システム

長時間同じ姿勢をとり続けていると血流が悪くなり、褥瘡の原因となることがあります。褥瘡のリスクを減らすためには圧力の集中を避ける必要があり、座圧分布測定システムを車いすのクッションやベッドマットの上に敷いて圧力分布を測定し、特定箇所に圧力が集中しているかどうかの検証を行うことができます。その結果をもとに適切なクッション等の選定に役立てています。

座圧分布計測システム測定結果の例