[ご利用に関するお願い]手話通訳

話の内容を正確に聞き取り、正確に通訳するためには集中力が求められ、内容によっては、より専門的な知識が必要になります。そのような通訳を、舞台上で衆目のなか立ったまま長時間行う場合、手話通訳者には身体的・精神的に大きな負担がかかります。できるだけ音響や照明等、「通訳を行う環境」を整え、通訳者の負担を軽減することは、通訳内容の質を高めることにつながります。
下記の通り、通訳環境の整備につきご配慮いただきますようお願いいたします。

通訳者の人数

正確な通訳を行うため、また通訳者の過度の疲労を避けるために、通訳者を複数派遣することがあります。講演会等の場合、2~3人の通訳者が15~20分毎に交代しながら通訳する方法が一般的ですが、通訳内容や時間によって通訳者の人数が変わってきますので、事前にご相談ください。

参考
(平成15年5月22日「市町村障害者社会参加促進事業の実施について」厚生労働省部長通知)「1人の手話通訳者が連続して通訳する時間は、原則として1時間以内とすること。なお講演等の場合は30分以内とすること」

通訳者の集合時間

行事内容
集合時間の目安
打合せ内容
診察、面談、相談等
通訳開始5分~10分前位
通訳内容の確認など
会議、研修等
通訳開始15分前位
通訳者の位置、内容、資料の確認など
大会等
(舞台上での通訳)
通訳開始30分前位
通訳の位置、音響、照明の確認、講師との打合せなど
※集合時間から拘束時間に含まれます。
※上記は目安です。行事内容によっては集合時間を早めていただくことがありますのでご了承ください。
※集合時間には、担当の方も必ず会場にいて手話通訳者との打合せをお願いします。

通訳位置

客席の聴覚障害者から見やすい位置に設定してください。通訳対象者(聴覚障害者)の人数が少なく、特定されている場合には、客席前方に「聴覚障害者席」を設け、通訳者は舞台上ではなく聴障者に対面し通訳を行うのが効果的です。

音響

音が聞こえないと通訳はできません。通訳者が立つ位置で、音声が明瞭に聞き取れるかどうか確認してください。客席用のスピーカーでは聞き取りづらい場合は、通訳者用のスピーカーを設置する等、ご配慮ください。

照明

客席の聴覚障害者が通訳を見るためには、適度な明るさが必要です。ビデオ上映や資料投影用の機材(OHC、パワーポイントによるプレゼンテーション等)を使用するため場内が暗くなる場合でも、通訳位置には適度な明るさが確保されるようご配慮ください。

資料

通訳の質を高めるために、事前準備(学習)は大変重要です。通訳内容に関する資料(行事の進行表、会議・研修のレジュメ等)をご準備いただき、事前に提供してください。
※位置や音響等については、当日通訳者同席の上、ご確認ください。
※ご不明な点がありましたら、手話通訳者・要約筆記者派遣専用窓口(電話:045-475-2058)にお問い合わせください。