補装具・介助犬 聴導犬の相談

補装具・介助犬 聴導犬のイラスト

リハビリテーションに関連する専門職がチームを組んで対応し、より質の高い補装具の提供が可能となります。

シーティングクリニックの様子

当センターでは、横浜市障害者更生相談所から補装具(※)の判定依頼をうけ、車いす・シーティングクリニック及び補装具クリニックを開催しています。クリニックでは、リハビリテーションに関連する専門職がチームを組んで対応し、より質の高い補装具の提供が可能となります。また、このようなクリニックだけでは対応が難しい特殊な福祉用具については、個別に専門相談として関わるシステムも用意されています。

※…障害者自立支援法(第5条第19項)に規定する補装具とは、「障害者等の身体機能を補完し、又は代替し、かつ、長期間に渡り継続して使用されるもの、その他、厚生労働省令で定める基準に該当するものとして、義肢、装具、車いすその他の厚生労働大臣が定めるもの」と定義されています。

車いす・シーティングクリニック
(車いす、電動車いす、座位保持装置などの相談)

車いす・シーティングクリニックの目的は、車いすや座位保持装置を利用者の障害状況や使用目的、使用環境に適合できるように支援することです。処方するリハビリテーション科医師を中心に、理学療法士、作業療法士、看護師、ソーシャルケースワーカー、工学技師が相談に応じます。工学技師は機器の構造や試作機の製作、機器に関する情報提供等を行い、技術的な面からサポートすることが大きな特長となっています。

補装具クリニック(義肢、装具、保護帽などの相談)

補装具クリニックの目的は、義肢、装具を利用者の障害状況や使用目的、使用環境に適合できるように支援することです。処方するリハビリテーション科医師を中心に、看護師、ソーシャルケースワーカー、義肢装具士が相談に応じます。

介助犬・聴導犬

介助犬との様子

平成14年身体障害者の自立と社会参加の促進を図ることを目的に制定された身体障害者補助犬法に定める介助犬・聴導犬認定法人として、平成15年6月より介助犬・聴導犬の利用相談・訓練・認定事業に取り組んでいます。

横浜市リハビリテーション事業団は身体障害者補助犬法15条に定める介助犬・聴導犬認定法人、第二種社会福祉事業である介助犬・聴導犬訓練事業者です。

相談事業

電話・面接相談
  • 介助犬・聴導犬の役割や能力に関する基本的な説明や使用者となるまでのプロセスについて情報提供をおこないます。
  • 介助犬・聴導犬へのニーズや障害を補完する他の社会資源との関係を整理し、介助犬・聴導犬への必要性を確認します。
診察・評価
補助犬希望者評価

医師や専門職(理学療法士・作業療法士など)による希望者の診察・評価をおこない、介助犬・聴導犬使用にかかわる適性・適応についての判断をおこないます。また、ご希望により介助犬・聴導犬適性・適応に関する意見書を作成します。

訓練事業

  • 介助犬・聴導犬の訓練事業者とカンファレンスをおこない、希望者への介助犬・聴導犬の候補犬の決定、訓練計画の作成などをおこないます。
  • 障害者支援施設を利用した介助犬・聴導犬の合同訓練の一部を実施し、併せて合同訓練総合評価を実施します。
  • 補助犬との生活を具体化するために、環境整備や道具の開発などに取り組み、訓練事業事者への後方支援を行います。
カンファレンスの様子、道具の開発例

認定事業

  • 認定に必要な提出書類の確認、希望者と介助犬・聴導犬との動作検証や認定審査会を実施し、認定の適否について判断します。認定の場合は認定証の発行をおこないます。
  • 認定後に定期的なフォローアップをおこない、継続指導、再評価・再認定、認定の取り消しなどについて判断します。
介助犬との動作検証

介助犬・聴導犬は障害者にとって障害を代償・補完するための手段の一つです。それだけに、使用に際しては障害者個々のニーズや身体状況とのマッチングが重要で、あわせて犬の飼育管理についても計画的におこなわなければならず、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、工学技師などによる評価や合同訓練のほか、飼育管理のための機器開発も必要です。当センターは、このようなニーズに的確に対応できる総合性と専門性を有しており、専門職による効率的な支援をおこなっています。

介助犬・聴導犬認定までの流れ