脳卒中の手指の回復プログラム:HANDS療法

先進的リハビリテーションへの取り組み

リハビリテーション科では、脳卒中による麻痺手に対する新たな治療法HANDS(ハンズ:Hybrid Assistive Neuromuscular Dynamic Stimulation)療法を行っています。

HANDS療法とは、麻痺を生じた手や指に対し、手関節固定装具と随意運動介助型電気刺激装置(IVES)を装着して、外来や入院により一定期間集中的に訓練を行い、動きの改善や実用性を向上させる訓練方法です。

治療の対象となる患者さん

  • 脳卒中による片麻痺(失調や不随意運動の方は除く)の方
  • 発症から5か月以上経過し、いわゆる回復期のリハビリテーションを終えられている方
  • おおむね日常生活が自立している方
  • 麻痺手の指を少しでも自力で伸ばせる方

※除外項目(下記項目にあてはまる方はこの治療の対象にはなりません)

  • 麻痺側の指や手首に著しい拘縮(関節が硬くなってしまって、他人が動かそうとしても動かない)がある方
  • 麻痺側の腕に異常な疼痛、しびれがある方
  • 麻痺側の腕の感覚障害が重度な方(目をつぶって、麻痺のない方の手で、麻痺の親指を探してつまめない方)
  • 失語症や認知症、高次脳機能障害などによって訓練の指示理解や日常の意思表出が困難な方
  • コントロール不良のてんかんがある方
  • ペースメーカーを使用されている方
  • 麻痺側の腕に金属などの体内異物がある方
  • 麻痺側の腕に皮膚の問題があり、電気刺激が困難な方

利用の流れ

完全予約制のため、まずはお電話もしくはご来所でご相談ください。

ご相談(お電話・ご来所) ソーシャルワーカーが電話での
問い合わせやご相談に応じます。
診察 当センター医師が診察を行い、
HANDS療法の適応を判断します。
リハプラン検討 当センターのリハスタッフで
相談・検討します。
外来通院 通院でHANDS療法を行います。
必要に応じて入院による訓練になる場合もあります。